AzureGreen: Bastet ・the Egyptian Goddess

バステト
バステト女神の起源と変遷
初期の姿（ライオンの女神）: 紀元前2000年頃から崇拝され始めたバステトは、もともとライオンの頭を持つ獰猛な戦いの女神、そして上エジプトの守護神として知られていました。この側面は、彼女が太陽神ラーの「目」として、その敵を罰する役割を担っていたことに由来します。

猫の女神への変化（穏やかな側面）: 時代が下るにつれて、特に紀元前1000年頃から、バステトはより家庭的で穏やかな猫の姿、あるいは猫の頭を持つ女性の姿で描かれることが多くなりました。これは、猫が古代エジプト人の家庭で愛され、害獣駆除に役立ったこと、そしてその優雅さや神秘性が評価されたことと関係しています。この変化は、彼女が戦いの女神から、家庭、豊穣、喜び、音楽、踊りの女神へとその役割を広げたことを示しています。

バステト信仰の中心地と祭り
ブバスティス（Bubastis）: ナイル川デルタ地帯に位置するブバスティス（現在のザガジグ近郊）は、バステト信仰の中心地でした。ここにはバステトの大神殿があり、毎年大規模な祭りが開催されました。

ヘロドトスの記述によると、この祭りはエジプトで最も賑やかな祭りの一つで、数万人が参加し、飲酒、歌、踊りが盛んに行われました。これは、バステトが喜びと祝祭の女神であることを強調しています。祭りの間には、多数の猫のミイラが彼女に捧げられました。

バステトが象徴するものとその文化的意味合い
猫が家庭に住みつき、ネズミやヘビなどの害獣から家を守ることから、バステトは家庭、家族、子供、そして女性の守護者とされました。彼女は、家庭の安全と幸福をもたらす存在と見なされました。

猫の高い繁殖力から、バステトは豊穣、妊娠、出産の女神としても崇拝されました。

彼女はまた、陽気な側面を持ち、音楽、踊り、そして性の喜びの女神でもありました。これは、生命の肯定と祝いを象徴しています。

彼女の初期の獰猛な側面が完全に失われたわけではなく、病気や悪霊からの保護、そして癒しの力を持つとも信じられました。

ラーの娘あるいは妻とされることもあり、太陽の温かさや生命を与える側面とも関連付けられました。

材質...ブロンズ
ブラックコード付き


Fantasia／ファンタジア／カタカムナ